こんにちは、横浜店オフロード担当のタカミです。
先日、私の出場しているMXレース(MCFAJ)の今季開幕戦が開催されたので出場してきました。
1週間前から、週刊予報でずっと天気のチェックをしていましたが、
予報は変わらずに当日の天気は雨。
季節は冬ですが、気温が高かったので助かりました。
レース会場である、オフロードビレッジに到着すると、
既に雨はほとんど降っておらず、
時間と共にコースコンディションの回復も予想されます。
ここオフロードビレッジは自分にとってほぼホームコース。
コースレイアウトも頭にしっかりと入っていますし、
雨が降った時の注意すべきポイントも大体わかります。
レインコンディションでのレースも経験済みですので、
特に慌てることはありません。
しかし、隣のパドックの方から、衝撃の最新情報が届けられました。
「昨日、コースにダンプ3杯分の土を入れてたよ。」
「!!!」
つまり、フカフカになる予定の土が、雨水を吸ってワダチが深くなる、
ディープマディコンデションになるということです。
それでも、この時点では、まだディープマディを甘く見ていました。
とりあえず、マディ対策をしてレース前に行われる、練習走行に向かいます。
私の行っているマディ対策をご案内しますと、
まずは、ドライでも使用している ACERBIS X-FORCEハンドガード
そして、以前にもご紹介した、
・MUD OFFのレーシングサブバイザー
・ロールオフゴーグル
・RISKRACINGのマッドグリップ
・ACERBISのフォークゲーター
詳しくはコチラから
万全な装備で挑みます!!
予想通りのマディですが、それなりには走行できます。
ところが、ここでそれなりに走れてしまったのが、意識に大きな隙を作ってしまいました。
練習走行はレースに出場するすべてのライダーに走行が許されますが、
出場するクラスごとに順番が決められています。
私の順番は一番最初でした。
前日にコース整備が行われ、雨が降ってから最初の走行になります。
コンディションはマディですが、水分含有量はかなり多い状態でした。
その後、全クラスのライダーが練習走行を終了し、
2レース目が私のクラスになります。
前のレースがスタートすると、我々がスターティンググリッドに並び、
レース開始までその場所でレース観戦をすることになります。
目の前で走っているライダー達は、私よりも上のクラスのライダー達ですが、
全員泥まみれです。
最終コーナーのタイトターンで転倒するライダーもいますし、
第一コーナまでの短いストレートでもほとんどのライダーが、
ワダチにタイヤを取られフラフラしながら走っています。
明らかにただ事ではない状況が目の前で繰り広げられているのですが、
練習走行で意外と問題なく走れてしまっていたので、
心を落ち着かせたままレーススタート。
20秒後に認識が甘すぎたことを思い知らされます。
雨が止んだことと、練習走行で多くのライダーが走行したことで、
コースの水分が急速に減少しており、泥が重くなっていました。
また、練習走行時よりもはるかにワダチが深くなっており、
全てのコーナーがスタックポイントと化していました。
スタックしないよう慎重にクリアしたコーナーの直後に立ちはだかるジャンプ台には、
スピードが乗っていないうえに、滑る路面のおかげでまっすぐ登ることができません。
途中で止まってしまったら、シート高のおかげで足つきが悪い為、転倒は必須。
一度バイクを坂の下まで移動させないと再スタートは不可能です。
途中から自分が何回エンスト&転倒したかわからなくなりました。
私のクラスのレース走行時間は10分+1周となっており、
ドライコンディションならば5~6周は走行します。
しかし、2周目を終えた時点でラスト1周のサインが出されました。
ペースが遅いのは分かっていたので、悔しいながらも納得して最後の1周を走ります。
が、深いワダチの後にあるジャンプ台登頂中に痛恨の転倒。
足場の悪さも相まってリカバリーに手間取ります。
バイクを坂の途中まで降ろしたところで、レース終了の通告をされました。
屈辱のDNF(リタイア)です。
午後になると天候は完全に回復し、
気温の上昇もあってコースの水分も更に減少していきます。
ワダチの土も締まっていきハンドルは振られやすくなりますが、
路面の摩擦係数が上がる為、多少は走り易くなりました。
それでもレースではやっぱり転びます。
しかしさすがに路面コンディションなりの走り方がわかってきました。
ワダチを怖がりすぎてはダメなんですね。
「もっとアクセル開けて走れる」と思い始めたところで、レース終了。
完走はできましたが、残念なリザルトです。
大変悔しい結果となりましたが、いい経験になりました。
出場レースの7割がマディなので、レース歴は短いながらも、
それなりに経験を積んでいたつもりでした。
しかし、今回ほどのディープマディは初体験。
マディにも色々あるのが分かりましたし、
走り方も少し分かりました。
今後はマディの練習も、もう少し行いたいと思います。
できれば晴れのレース経験も、もっと増やしたいんですけどね。。。